『吟醸掌篇』vol.5
~女性作家ミステリ号~
2024年6月10日発売!! Amazonで発売中!
「上質で面白い、短篇小説の商業文芸誌を作りたい! 」と
創刊された『吟醸掌篇』の(やっと)第5号。
今回は女性作家ミステリ号。
新作短篇4本に、翻訳1本、
秀逸な読書案内に作家紹介とコラムも充実しています!
A5判、136ページ
978-49908862-8-8
C0093
1200円+税
装幀・装画:山﨑まどか
(「ミス・ニャープル」。モデルは、キャッツ・ミャウ・ブックスの初代店員、読太さん)
◇◇◇〔目次〕◇◇◇
【表紙】
山崎まどか(装幀・装画)
【コラム】《ミステリと女性作家》
空知たゆたさ「(わたしの愛する短篇作家⑤)エリサベス・ボウエン─事件と生活の共犯性」 50-53
杉山志保 「銀輪の音 凛々と響かせよ ミステリの妖精(エルフ;)仁木悦子よ!」 54-57
頭木弘樹 「理想のミステリとしたシャーリー・ジャクスン」 58-61
【コラム】 《女性作家のミステリ わたしの短篇ベスト3》79-89
・寺田和代「凡人の内なる悪や恐怖をあぶり出す不穏な心理劇」
(P・ハイスミス、R・レンデル、ローリー・リン・ドラモンド)
・うた「女性がミステリーを語るとき何が起こるか」
(アガサ・クリスティ、ミネット・ウォルターズ、ローリー・リン・ドラモンド、カリン・スローター、パトリシア・コーンウェル)
・伊東晶子「変わり続ける女性探偵たち──激辛はイヤ、でも生ぬるいのもちょっとね」
(キャサリン・ルイーザ・パーキス、アマンダ・クロス、B・K・スティーブンス)
【翻訳】
レベッカ・ハーディング・デイヴィス/
(訳)まえだようこ「船長の話」(画・八木橋幸子) 62-78
【創作】
小沢真理子「黒の方法」(画・小春あや) 2-25
村木美涼「eフィーバー」(画・とどろきみゆき) 26-49
浅野里沙子「見えざる影」(画・三堂懐古) 90-111
栗林佐知「ばあちゃんは見ている」(画・小春あや) 112-131
【プロフィール】 132-134
【お知らせ】
・けいこう舎の刊行物 表2(表紙ウラ)
・けいこう舎マガジンの好評連載企画 136
・「寄稿してもいいな」と思ってくださったみなさまへ 表3(裏表紙ウラ)
◇◇◇〔執筆者紹介〕◇◇◇
小沢真理子:小説家。1996年ぶんけい創作児童文学賞、2001年九州さが大衆文学賞受賞。著書に『きっと、鳥日和─1970年』文溪堂。発表短篇に『天鵞絨屋』(祥伝社文庫「紅迷宮」所収)、『たまもの』(吟醸掌篇VoL.1)、『雨の柩』(小説NON)、『私の棲み家』(日本児童文学)ほか。
村木美涼:小説家。2017年アガサ・クリスティ賞大賞、2020年新潮ミステリー大賞優秀賞受賞。著書に『窓から見える最初のもの』早川書房、『箱とキツネと、パイナップル』新潮社など。最新刊は『冷蔵庫のように孤独に』早川書房
空知たゆたさ:海外文学愛好家、文学コラムニスト。『吟醸掌篇』vol.1より「わたしの愛する短篇作家」を連載。
杉山志保:歌人、翻訳家、歌人、翻訳家、一棚書店「さりはま書房」棚主(東京・神保町passage内)、『季刊さりはま』発行中。
頭木弘樹:文学紹介者。『絶望名人カフカの人生論』ほかアンソロジー、エッセイなど著書多数
まえだようこ:英日翻訳者、翻訳同人誌『ほんやく日和』等で活躍中。書評講座の仲間と『翻訳者、豊崎由美と読んで書く』を刊行し、大好評。
寺田和代:フリーライター、エディター。『solist〔ソリスト〕オトナ女子ヨーロッパひとり旅』KADOKAWA、『きらいな母を看取れますか』主婦の友社など著書・執筆多数。けいこう舎マガジンにて「本と歩く アラ還ヨーロッパひとり旅」を好評連載中!
うた:何でも読む(かなりすごい(編))読書人
伊東晶子:英日翻訳者、元編集者、訳書に『世界のまんなかの島~わたしのオラーニ』きじとら出版、『M・P・デア
怪奇短編集』(私家版)。『幻想と怪奇』(新紀元社)、翻訳同人誌『翻訳編吟』などで活躍中。
浅野里沙子:小説家。2009年『六道裁きの龍 闇の仕置人無頼控』でデビュー。亡きパートナー、北森鴻の人気本格推理「蓮丈那智シリーズ」を書き継ぎ完成。同シリーズは角川文庫にて復刊中(全5巻)。『白い久遠』東京創元社、『藍の雨』ポプラ社など著書多数
栗林佐知:本誌編集人、小説家。2002年小説現代新人賞、2006年太宰治賞受賞。著書に『ぴんはらり』筑摩書房、『はるかにてらせ』『仙童たち』未知谷など。
山﨑まどか:イラストレーター、デザイナーの傍ら、福祉・相談業務に携わる。産業カウンセラー。2008年から野宿者、女性支援に携わり隅田川医療相談会(現・あじいる)に参加。著書に『山﨑ノ箱』けいこう舎
小春あや:イラストレーター。シアトル・セントラル・コミュニティカレッジ(米)グラフィックデザイン科卒。2008年より雑誌・書籍(新潮社、集英社、小学館、双葉社)・ウェブなどで活躍中
とどろきみゆき:仕事の傍ら絵画、イラスト、切り絵を制作。第18回長野灯明まつりゆめ灯り絵展にて一般最優秀賞。第20回では入選。
八木橋幸子:イラストレーター。ユーキャン水彩色えんぴつ画講座講師
三堂懐古:犬とのんびり暮らしながら絵を描く。雪と植物と本と厚塗りが好き。