■ contents ■
【小説】
志賀泉「いかりのにがさ」
山脇千史「陽だまりの幽霊」
小沢真理子「たまもの」
柄澤昌幸「やすぶしん」
広瀬心二郎「のら」
栗林佐知「海の見えない海辺の部屋」
【読書人コラム】
空知たゆたさ「わたしが愛する短篇作家① フリオ・コルタサル──薄闇の中で」たまご猫・江川盾雄「去年の読書から短篇ベスト3」
【装幀・装画】
山﨑まどか
【さし絵】
木村千穂・北沢錨・こざさりみ、坂本ラドンセンター、有田匡、耳湯
『吟醸掌篇』vol.1
ISBN978-4-9908862-0-2
A5判、104ページ
800円+税
2016年4月30日刊
(品切れ中)
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■ profile ■
志賀泉(しが・いずみ)
福島県南相馬市(小高地区)生まれ。福島県立双葉高校、二松学舎大学文学部卒。2004年、太宰治賞受賞。
著書に『指の音楽』『TSUNAMI』(ともに筑摩書房)『フクシマ漂流』など。映画「立入禁止区域 双葉~されど我が故郷」(佐藤武光監督)、「原発被災地になった故郷を訪ねる」(杉田このみ監督/「映文連アワード2014」パーソナル・コミュニケーション部門賞パーソナル・ドキュメンタリー賞受賞)の製作に携わる。
山脇千史(やまわき・ちふみ)
ライター。12歳のときドストエフスキーを読んで、文学で人生を棒に振ろうと決意。以後マイペースで書いている。長編小説執筆中。超晩熟型としての開花が待たれる。
柄澤昌幸(からさわ・まさゆき)
長野県生まれ。長野工業高等専門学校土木科卒。元電力会社勤務。2009年、太宰治賞受賞。著書に『だむかん』(筑摩書房)。共著書に『私の太宰 その魅力』(東奥日報社/共著)。雑誌記者・ライター業をへて、現在は日雇い勤務で糊口をしのぎながら小説執筆に励んでいる。
小沢真理子(おざわ・まりこ)
茨城県生まれ。早稲田大学教育学部卒。1996年、ぶんけい創作児童文学賞受賞。99年オール讀物推理小説新人賞最終候補ほか最終候補多数。2001年、「雨の柩」で九州さが大衆文学賞大賞、2011年、長塚節文学賞優秀賞を受賞。
著書に『きっと、鳥日和1970』(文溪堂)。「天鵞絨屋」(『紅迷宮』祥伝社文庫に所収)など雑誌やアンソロジーに短篇を発表。
広瀬心二郎(ひろせ・しんじろう)
長野県生まれ。富山大学人文学部卒。
長野ペンクラブ「層」同人。1998年、オール讀物新人賞最終候補。96年「塩の柱」で信州文学賞、2002年「ツバメ来て」で長野文学賞、04年「浅間隠し」で埼玉文学賞受賞(いずれも旧筆名)。著書に短篇集『金沢夜景』金沢出版社(九条司名義。同名のライトノベル作家とは別人)ほか。自由律の放哉・山頭火から入り親しんだ俳句と小説の融合を模索中。
栗林佐知(くりばやし・さち) @KuribayashiS
札幌市生まれ神奈川県育ち。富山大学人文学部卒。窓ガラス清掃、編プロ勤務など。2002年小説現代新人賞、06年太宰治賞受賞。著書は『ぴんはらり』筑摩書房、『はるかにてらせ』未知谷。本誌編集人。
空知たゆたさ(そたち・たゆたさ)@Hako_Otokos
海外文学の翻訳を中心に濫読。とくに中欧文学に魅かれるが、今はラテン文学に注力。
江川盾雄
東京都生まれ。執筆者のなかでたぶん最年長。元編集者。小説を読むのが何よりも好き。俳句・短歌にも興味津々。
たまご猫
コラムで取りあげた作家(平野啓一郎、ヴァーノン・リー、皆川博子)の他に、小川洋子、西崎憲、タニス・リーなどが好き。
山﨑まどか
NPOを中心にイラスト・デザインの仕事の一方、女性支援施設で作業担当として日々迷走中。お仕事のご用命は、https://www.madokayamazaki.com/
木村千穂
著書に画文集『中庭の少女』ヘルスワーク協会がある。藤沢三佳『生きづらさの自己実現』晃洋書房にインタビュー所収。
たらこパンダ
本音を代弁する〈そぼく犬〉ラインスタンプ好評発売中。
坂本ラドンセンター
東京都生まれ。中央大学文学部中退。マンガらしきもの、イラストまがいのもの、ウェブアプリなどを制作。スマートフォン用のゲームアプリを開発中。
こざさりみ
植物の絵が得意。「このたびご協力いただいた皆様に深謝申し上げます」
有田匡
デザイナー・画家(Twitter上で見かけた動物の絵がステキだったので、無理を申し上げてお願いしてしまいました)(編集人)
耳湯
(力強い社会との格闘のつぶやきで多くの支持者を得る。勝手に惚れ込んだ編集人が頼みこんでさし絵をお願いし、さらにけいこう舎マガジンに漫画を連載してもらっていたのですが、やっかんだ人たちの意味不明の(ほんとに何言ってんだかわからなかった)バッシングに遭わせてしまい、編集人は2チャンネルに誹謗中傷の削除を申し入れるも断られ、まるで防御できず、申し訳なさでいっぱいです。現在音信不通(2023年2月)。